当たり前

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トイレのドアだけど、空間が狭いこともあって半分に折りたたむような仕組みになっている。それがどこかで引っかかるのか、開閉するのに重くて仕方がない。スライドの箇所に油でもさせばいいのかもしれない。

それでよく見てみると、ドアを固定しているほうのネジが少しゆるんでいる。支点になるところが動くのだから、ガタガタするのも当然である。ネジをしっかり締めなおすとドアの開閉がすっかり楽になった。

簡単なことなのに、これまでずっと重いドアに甘んじていたわけである。それがなんと快適なことか、トイレを使うのが楽しくなるほどなのだ。もし不具合になることがなかったら、もともとこれが当たり前だった。

なんにしても順調にことが運んでおれば、それが当然のことでなんの感動もない。ても、いったんつまずいたり挫折したりすることで、はじめて当たり前であったことのありがたみに気づくのだろう。

NHKの大河ドラマで、「ならぬことはならぬ」というフレーズがもてはやされている。どんなシーンで語られるのか知らないけど、強く否定することばとして受け取れるようである。

おそらく取り引きかなんかで「無理です」に対して、「そこをなんとか」と食い下がるところで、だめ押しのことばになるだろう。どんなに頭を下げられても、できないことはできない。ごく当たり前のことなのだ。

もし仮に、「ならぬこともなる」と言ったとしたら、口先だけの偽りであることになるし、もしそうでなかったのなら、それはもともと「ならぬこと」ではなかったのだ。

ようするに当たり前のことを、きっぱりと断定しているだけなのだ。でもだったら身もふたもない。あるいは「ならぬこと」があまりにも世にはびこっていることによっているのかもしれない。

はてさて、「ならぬこと」とはなんなのだろう。おそらく人の道に外れたこと、してはいけないことをさしているのだろうか。悪徳の不正に対して断固、突き放しているシーンが浮かんだりもする。

たぶん、まるでトンチンカンな解釈をしているのだろう。ドラマに関心があるわけでもないし、もちろんストーリーとも関係がない。ただうたい文句のことばだけをピックアップしたのだった。

どうやらトイレのドアから、へんな横道にそれてしまった。今はたいていは自動ドアになっている。あまりの便利さに慣れすぎて、当たり前のことが、実はそうでないことを自戒しただけなのだ。

平穏な日々にあぐら

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