歯車

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歴史にイフはないというけど人が人生をふり返って、もしあのとき別の道を行っていたらどんなだっただろうとか、だれしも考えることがあるだろう。まったく意味のないことなのに。

川柳に、歯車が一つちがえば今がない、というのがあった。この句を詠み、いろんなことがあったが、これまでにどれだけ多くの人に助けてもらったことか、たくさんの人生の師という人たちから誘導を受けた。

それで一つの歯車も狂わないように守られてきたから今があるのだ。人生を凝縮したような的を射た句で感慨ひとしおと、80歳の人が新聞の投稿欄に書いていた。たしかにふり返ってみればそうなのだろう。

そういえば若いころによく職場を転々とし、そのたびに職安にかよった。あるとき年配の担当の人が今の会社をやめないほうがいいと、こんこんと説得して次の会社を紹介してくれない。

なんとしつこい人だと、その日はしぶしぶあきらめて帰ったことがあった。それがなんと40年近くも同じ会社で働くことになったのだ。とても納得がいかなかったけど、今となってはありがたいことだったのだろう。

少なくとも、それでこの歳になっても年金がもらえて食べていけるのだ。食うやくわずの貧しい生活をしないですんでいる。今もかろうじて人並みに生きていけるのも歯車がちがわなかったからだろう。

イフとかとは少しちがうけど、偶然やサプライズとかいうことはよくある。何万人という群衆の中でばったり知った人と出会うこともある。高額の宝くじに当たったような確率だろうか。

でもよく考えると、そんな偶然というのは宝くじの確率の比どころではない。無限に近い条件が重なったうえでのことなのだ。とてもでなく人の予測を超えて、あり得べからざることが起こったという他ない。

そうなると人の一生にしても、だったら偶然の連続などとは決していえないのだろう。それはあり得ないということであって、それはもう必然ということでしかないのだ。

人の道は自分で選んだにせよ、人に押しつけられたにせよ、すでに最初から歯車に組み込まれているのではないのか。そうなれば、これからも困難やつらいことがあるかもしれないけど、歯車をまちがわないようにそれだけなのだ。

やせたいを食べるとき忘れてる

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