遠回り

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用事があって神戸のほうに出かけた。空が晴れわたってそれほど寒くもない。電車を降りて北の方に向かうと、六甲山が目の前にせまり、頂上の白い建物までもはっきり見える。

ここからだと短時間で、わけなくてっぺんまで登れそうだ。それにしても登り口がちがうだけで、同じ山でも登山する苦労は大ちがいだ。それにケーブルだってある。

それに似たようなことで道路についても感じることがある。武庫川の河川敷を自転車で走っていると、国道2号線までがやけに遠い。それが家の近くからだと、国道まで歩いても5分ほどの距離になる。

並行している道路であっても、先に行くほど広がって、とんでもなく離れていく。それで同じ方向だと思って歩き続け、道をまちがえたことがわかってもあとの祭りだ。

道が極端に曲がっているわけでないから、気がつかないこともある。西に向かっているはずが、いつの間にか北に進んでいたりする。徘徊中に迷子になるパターンかもしれない。

ところで「凍」というタイトルの小説を読んだ。世界最高峰のエベレストに並ぶ山々のうち、わずかに8000メートルに届かないギャチュンカンという山がある。

頂上まで険しい壁が切り立っているこの山を酸素も使わず、夫婦だけで登頂するのだ。遭難の危機を何度も脱しながら、やっとベースキャンプに帰還してくるまでの描写にハラハラする。

頂上には何もない。すぐにも引き返さなければならない。どうしてそこまで危険をおかして山に登るのだろう。そこに山があるからだというけど。結果でなくプロセスということにも通じるのだろう。

そうであれば、なにも登山にかぎらない。何ごとも苦労を惜しんで成果だけを求めることが多い。でも少々ミスったり、空回りや遠回りすることも、そう捨てたものでないということかもしれない。

つまずいた勢いで走ってる

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